ワンタン麺と日本経済
2008年1月 私は日系半導体商社の駐在員として香港に赴任してきた。始めての海外正確で見聞きするものすべてが面白かったのを覚えている。生活していくうちに自然と為替レートが染みついていった。当時営業の途中でお腹がすくと同行していた香港人と一緒にワンタン麺をたべていた。どのお店に入ってもHKD20前後で食べることができた。念のために香港ドルと日本円の為替レートをネットで調べると2008年はHK$1.00に対してJPY 13.2円だ。それからさらに民主党政権になって円高はどんどん進んで2012年には香港ドルに対して最高値JPY10.3円まで達したのだった。ワンタン麺が200円程度で食べれたし、どこに行ってもすべてが安いと感じられた。そしてあれから約17年が過ぎて2025年、ワンタン麺の値段はHK$35前後まで上がりました。さらに人気店ではHK$45前後で中にはHK$55を超える店も出てきています。要するに75%も値上がりしているんです。それでもまわりの香港人達は美味しそうに麺をすすっています。要するに香港人の給料は物価に沿って上がってきているんです。いい感じのインフレが続いているんでしょうね。たぶん(笑

そこで試しに日本のラーメンの値段をGuguってみると2008年頃のAIの推測値で600~700円、また今2025年の値段を検索すると700~800円との結果だった。人気店では1000越えているところもあるようですが・・・直接の比較にはならないかなと思いながらもワンタン麺の値段が75%以上も値上がりしているのに対して日本のラーメンは20%程度しか上がってないんですね。それなのにランチや飲み代までが高い高いと嘆くサラリーマン。この事実をどうみるかというところが面白いと思っているんです。結論から言うと国会でもよく取り上げられていますが日本人の給料が上がってないんだろうなということです。買う側は値段が高いから買えない。売る側は何とかして安くしよう安くしようと安さを追求する。そして利益が出ない商売を続けざるを得なくなっていく。これが今の日本経済の悪循環スパイラルなんでしょうね。日本に出張で帰るたびに思うけど日本の商品は安すぎる!円安の影響があることを考慮しても安すぎると思う。その元凶は僕はマクドナルドだと思っている。バーガー120円!前は100円の時もあった。安すぎるでしょう。なぜそこまで安やを追求するのか?どんな材料使ってるんだろうと心配になる。そいつの間にか世間全体で安さ競争を加速させてしまって何もかもが大安売りになってしまった。それでいて売る側苦しくなり過ぎても値上げできず厳しい経営にさいなまれ続けている。買う側は給料が上がらずに欲しいものも買えずに我慢ガマンがまんだ。おかしすぎると思う。お米の値段をニュースで見ても「3500円台 13円値下げ 8週連続」って13円安くなってところで全然嬉しくないでしょう。ほんと日本人って貧乏になったしまったなぁ~と実感しています。ちなみに香港のドンキーではお米がHK$69(約1300円)で山積みされて売られています。5kgじゃなくて2kgですが(笑 まぁこれは1ドル:19円という為替の影響が大きいんですけどね!
