(昨日のつづき)深圳まできた今日の目的はカメラモジュールのファームウェアの開発委託先にその開発状況を確認するためだ。当初は比較的短期間で開発できるだろうとの目論見だったのだが二ヶ月以上遅れてしまっていてお客様に迷惑をかけてしまっている状況なのだ。この状況を何とか打破すべく相談にいくと言うわけだ。このカメラモジュールは僕にとって最初の開発プロジェクトだ。何としても成功させたいプロジェクトだ。すでに試作の50個はハードウェアはとっくに出来上がっていてファームウェアの完成を待っているという状況だ。1日でも早くお客さんに届けたいのだけれどこればかりは僕自身で何もできることはない。ただただエンジニアを信じて待つのみなのだ。頑張ってくれぇ~
KNOCK On Hong Kongは日本のお客様向けにEMS受託生産サービスを提案するのがメイン業務だ。他に香港資本のカスタム対応できるカメラモジュールメーカーSPL社、同じく香港資本の水晶デバイスメーカーNKG社を日本のエレクトロニクス企業に紹介している。なかなか厳しい状況ではあるけど、まぁ楽しくやっているという感じだ。
話を戻して深圳の今朝(4月14日)の様子です。Joy Youカードを見せると改札の横のゲートをスタッフさんが手動で開けてくれた。階段を降りてホームに向かうと電車がドアを開けて出発待ちしていた。福田口岸駅は4号線の始発駅だ。乗るとタイミングよくドアがしまって走り出した。ホームに降りた時から思っていたがやけに人が少ない。車両の中には我々の他に4、5人程度の乗客しかいない。両隣の車両もそんな雰囲気だ。Fredにそんな話を振ると「ラッシュアワーはもう少し早い時間帯だからね」との返事で納得。深圳の朝は早い!会話がはずむ間も無く一つ目の乗り換え駅「福民駅」に着いた。7号線に乗り換えだ。深圳MTRはネットで見ると13線が縦横無尽に走っている。16~7年ほど前の2008年に駐在員として香港に赴任した時にはうる覚えだけれどMTRはそんなに発達していなかったと思う。ここ10数年で一気に増えた印象だ。MTRの普及とともに深圳空港もバカでかく拡張されて国際線もバンバン飛ぶようになっている。駐在員の頃に上海からくるお客さんを迎えに旧深圳空港に行った記憶がある。騒がしくて大勢の人でごった返して臭かったのを覚えている。それが新しくなった深圳空港は近代的という表現がピッタリくるだだっ広い綺麗な空港に生まれ変わった。最近は日本からのビジネスマンは香港を飛ばして直接深圳に入ってくるケースも少なくない。
また、話が逸れてしまった。何を書きたかったかというと深圳MTRの人の少なさなのだ。7号線に乗り換えてからは駅に停まるたびにそこそこ乗客の乗降車があった。そのほとんどは奥様たちだ。集団でお揃いのユニフォームを着てスポーツのチームらしき奥様たち、若者もちらほらとはいるがサラリーマンらしき男性はほとんど居ない。ネットでは中国経済は危機的状況だという記事が目につく。若者は大学を卒業しても働き先がなくデリバリーの配達員になれれば良い方だとも聞く。そんな話をFredにすると一言「多すぎるんだよ」と返事が返ってきた(笑