進化続ける深圳

通勤電車の静けさにびっくり

最近はよくビジネスパートナーのMr. Fredと一緒に深圳の開発パートナーや仕入先に出向くことがある。昨日も新規取り扱いICメーカーとの打ち合わせに同行した。MTRの深圳側の終点 落馬洲駅に朝8時30分に待合せしていた。自宅からは7時には出ないと間に合わない待合せ時間で毎回ちときつく感じているけど仕方ない。その時間でも香港側から深圳に向かう電車は意外と混んでいる。途中から乗るとまず座れない。約1時間少し立っての移動だ。8時20分頃に改札前で待っているとニコニコと笑顔でFredが現れた。再会の握手と短い朝の挨拶をして香港側イミグレの自動ゲートに向かう。今はパスポートもHKID、さらには指紋も必要ない。スマホのアプリ上でQRコードを表示してゲートに読み込ませる。一つ目のゲートが開いて進む。二つ目のゲートの前でカメラに向かってハイ、チーズ、数秒で顔認証されてイミグレが通貨できる。便利になったもんだ。中国側のイミグレも格段に速くなった。「港澳居民往来内地通行証(非中国籍)」というカードと指紋で通貨出来るようになった。(注:香港永久居民であることが条件)中国側のイミグレを過ぎてエスカレータでGFへ降りるとすぐに福田口岸駅の改札がある。改札の前には今でも持ち物検査のX線ゲートがあって水筒は別で検査機にかけて中身を確認されないと改札に進めない。すべての駅でこのX線検査が行われている。画面を観ている監査官はどこの駅でもけだるそうに見える。意外なのはMTRの中だ。9時前の通勤電車の中は中国とは思えないほど静かなのだ。見た限り20代、30台の若者ばかりだ。目的地への乗り換え駅の車公廟駅、この周辺はハイテク関連の企業が多く集まる駅なのだが東京品川駅か田町かと間違えそうなくらい混んでいる。電車から降りてくる人を待たずに乗り込もうとするから車両のドア周辺はぐしゃぐしゃだ(笑 それもここの文化だと割り切って乗り込むしかない。車内も混んでいるのだが「静か」なのだ。最大の理由はスマホだ。ほぼ100%の乗客が首をうなだれてスマホに没頭している。乗降の時もドア付近でぐしゃぐしゃになりながら乗り降りしている間もスマホから目をはなさない強者もざらにいて感心すらする。10年前にみた深圳MTRの風景とはすっかり変わっている。今や中国の大都市のひとつに数えられる深圳市、未だ進化し続けている。そんな気がした。

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